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Chris / Christine and the Queens (2018) レビュー

Music
Chris / Christine and the Queens (2018)

 

フランスはナント出身の才嬢、 Héloïse Letissier (エロイーズ・ルティシエ) のソロ・ユニット、Christine and the Queens、4年ぶりのセカンド・アルバム!

(エロイーズさんなのであって、クリスティーヌさんでは無いことに注意!・笑)

 

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Christine and the Queens とは

デビュー作である2014年の「Chaleur Humaine」が、フランス版のグラミー賞にあたるヴィクトワール賞で2部門を獲得。フランス本国のみならず、英米でもヒットに。

 

Chaleur Humaine / Christine and The Queens (2014)

こちらの1stアルバムは、いかにもフレンチ・エレクトロなドリーミーなサウンドで、フェミニンなジャケのイメージも相まって、「オシャレ作」として普通に好きで聴いておりました。

 

「Chris」のサウンド

そこから4年、、今作ではジャケから思いっきり’80sフィールに。

(髪も短くなっており、私、最初にジャケをぱっと見した時、同じ人って、一瞬結びつけられませんでしたよ・泣。

この方、パン・セクシュアル(全性愛)であることを公表しているんだけど、今回のヘア・スタイルはLGBTモテ、絶対するよね(笑)。カッコ良くもかわいくもあって。)

 

サウンドの方も’80sテイストのエレクトロ・ダンス・ポップに変えて来ました。思いっきりジャケのイメージ通り。

 

良メロ、かつ端整なコーラスが、とても美しい、⑤「5 dollats」。
Christine and the Queens – 5 dollars (Official Music Video)
スーツ姿が男前!(泣)

 

メロディーの部分は、往年のCyndi Lauperかい?というような、80年代中後期感あふれる中、トラック、ビートの感覚はニュー・ジャック・スウィングっぽいものもあったりして、25位のRobynと同様「80年代ど真ん中」というよりは「90年代最初期」の感覚、と言った方が近いように思う。

 

大枠では「’80sテイストのエレクトロ・ダンス・ポップ」(しかも、細かいこと言うなら「90年代初期テイスト」・笑)ということで、Robynとかなり近いカテゴリーとしてもいいと思うんだけど(ヘア・スタイルも方向性が似てるねー・笑)、最終的なサウンドの傾向は、けっこう違っていて面白い。

ソフトタッチなRobynに対して、Christine and the Queensは隙間を活かしたより乾いたビートなんだよね。

 

サウンドの「乾き」的には、これが一番好き。④「Doesn’t Matter」。
開始2.5秒、2小節目の2拍目から3発入る、ちょっと軋んだ感じのパーカッシヴな音の「ガンガンガン」(笑)。
この音色のニュアンスだけで、白飯がいくらでも進む私(笑)。
Christine and the Queens – Doesn't matter (Official Music Video)
この曲もコーラスワークが素晴らしい。

 

この人のスゴいところは、作詞作曲のみならず、このビート製作を含む、トラックからプロデュースまで、すべてを自身でこなしているというところ。

MVでも披露されている、コンテンポラリー成分を盛ったマイコー(笑)なダンスも本当に素晴らしく。相当な才人です。

 

エレクトロ・ブギー、モダン・ファンクの伝道師(笑)DâM-FunKと組むのも大納得の②「Girl Friend」。
Christine and the Queens – Girlfriend (feat. Dâm-Funk) (Official Music Video)
マイコーのダンスが本当に好きなんだなー、って、愛情丸わかりのコレオグラフ(笑)。
舞台立てのチョイスも’80s感あるよね。工事現場とか廃墟とか。そういう場所なんだけど、清潔な感じなのが’80s(笑)。

 

「英語版」と「フランス語版」の2種類のリリース

前作もそうだったんだけど、2ndでも「英語盤」と「フランス語盤」の2種類がリリースされていて、今回は「両方入り」も出てます。

 

前作 Chaleur Humaine / Christine and The Queens フランス語盤 (2014)
今回の2ndの方は英語でもフランス語でも、ジャケ、一緒です。

 

多言語版がある場合、たいてい母国語で歌っている方が良いことが多いように思うのね。

やっぱり、外国語だと、慣れない「言葉」の部分に意識持っていかれちゃうから、発声だったり、こめる情感だったり、、歌自体に集中できるキャパをそがれちゃうのが大きいんじゃないかと。

 

その点、今作は、英語版は英語版で、隙間の多いサウンドにマッチしていて、いい感じに聴こえるし、フランス語はフランス語で、やっぱり歌自体のクォリティが高くなってたり、特に「ささやく」ようなパート(⑦ 「Follarse」など)なんかは 「フラ語の方がエロくて、ええわー」(←バカ・笑)、、など、どっちも甲乙つけがたい高いレヴェルの出来になってます。

断然「両方入り」の2枚組、推しです。(ちなみに、フランス語盤の方が1曲多かったりします。)

 

「Girl Friend」のフランス語版、②「Damn, dis-moi」。
Christine and the Queens – Damn, dis-moi (feat. Dâm-Funk) (Clip Officiel)
やっぱ、こっちの方が情感があって、味わいは深いかなー(笑)。声の芯が太いよね。

 

「Chris」まとめ

基本、全曲でビートが打ってて、フレンチ・ポップでありがちな湿っぽいだけの曲(失礼・笑)が全くないのも、個人的にはバッチリ。

(どんなにスロウなトラックでも、ドリーミーなトリップ・ホップといったメロウさで、ちゃんとビートのある世界に踏みとどまってくれていて、私はうれしい・笑。)

 

大枠「同傾向」の25位RobynよりChristine and the Queensの方が、3つ順位が高いのは、「サウンドの乾き具合」が好みである部分が大きいですかねー(←バキバキした音が好きなんす・笑。)。

声もエロイーズの方が好みかなー(笑)。

 

こちらもコーラスが印象的。③「La marcheuse」。英題だと「The Walker」。
Christine and the Queens – La marcheuse (Clip officiel)

 

ともあれ、Robynや、このChristine and the Queensのような、「’80sテイストのエレクトロ・ポップ」を演るシンガー・ソングライターが、こうしてランキングに並んだところが、2018年の特徴の1つになるんじゃないかなー、と思います。後から振り返った時にね。

 

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