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Iridescence / Brockhampton (2018) レビュー

Music
iridescence / BROCKHAMPTON (2018)

「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25」第13位!

 

「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25 総合ページ」はこちら!
Myunsic Re/cords が選ぶ「2018年の年間ベスト・アルバム TOP25」
年末ということで、今年も各媒体の「年間ベスト・アルバム」発表のシーズンですが、うちも「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25」をランキング形式で発表していきます!! 記念すべき音楽ネタの第一...

 

テキサス出身 Kevin Abstract を中心に結成のヒップホップ・コレクティヴ、Brockhampton。活動をLAに移しての、紆余曲折を経て、満を持してのメジャー・デビュー作。(待ってましたよ・泣。)

 

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Brockhampton とは

Kanye West のファン・フォーラムである「KanyeToThe」の掲示板で知り合ったメンバーを中心に2015年に結成。

ラッパー、シンガー、DJ がいるのはもちろん、エンジニア、デザイナー、写真家、ツアーマネージャーなど、多様な才能が集まった10数人がメンバー。

サウンド、ミュージック・ビデオの制作から、アパレル、広告、ドキュメンタリー番組制作などなど、全方位の制作活動を自前で行うクリエイティブ集団で、メンバーの人種も多様。

Kevin 自身はゲイであることを公表してるし、あらゆる差別に対してNoを表明していますね。(素晴らしい!)

 

本人らとしては、インターネット発「One Direction以来最高のアメリカン・ボーイ・バンド」だそうで(笑)。

(英語の「Boy Band」は、日本での「バンド」のイメージとは違ってて、本人らも言ってる、ワンD(One Direction)とか、懐かしいところで言うと、バックス(Backstreet Boys)とか、Justin Timberlake がいた*NSYNCとか、、日本でだと「男性アイドル・グループ」のことを指す言葉であることに注意ね。笑うとこなんす・笑。)

 

Brockhampton のサウンド

90年代の「ニュー・スクール」の雰囲気も思い出させる、サンプリング主体の音ながら、足回り(キック、ベース)は「ベース・ミュージック以降」のものでもあり、その上で多数のラッパーがマイクを回したり、、楽器ができる人もいるので、ピアノやギターを中心にした歌モノもあり、、の賑やかな内容で、トラップやマンブル・ラップ全盛の昨今にあって珍しい志向性。

De La Soul、A Tribe Called Quest、Jungle Brothers で育った私なんかにはドンピシャの空気っすよ!

 

2017年にアルバム「SATURATION」のシリーズを3枚もリリースしてるんですが、どれも充実の内容で非常に良くて。

メジャーの RCA Records へ移っての1枚目は非常に期待してました。(契約金、16億円とか言われて騒がれてましたねー。)

 

そういった中、メジャー契約発表の翌月の2018年5月、メンバーのラッパー Ameer Vann による、未成年との性行為や女性への性的虐待への疑惑が報じられグループから追放。

この事件の影響は大きく、USツアーも途中で中止に。

ピースな心情を表明している人たちでもあり、ダメージは(色々な意味で)大きかったようです。

 

メジャーで制作中のアルバムも、最初「Team Effort」と言っていたところから「Puppy」へ変更発表。そこからさらに「The Best Years of Our Lives」へ変更、、と、制作の上でも混乱が発生しました。

アルバム、ちゃんと出るのか心配になりましたよ、、。

 

連続の新曲リリース3曲

で、7月に入って、怒涛の新曲3曲の連続リリースがありまして。これが、全部良くて(泣)。

出た順に聴いてみましょう。

 

のっけのコーラスが  Outkast かい?という「1999 WILDFIRE」。
1999 WILDFIRE – BROCKHAMPTON
サウス感満載ですが、この曲はプロデュースに重鎮 Jazze Pha を招いてるということで納得。
とは言え、3:15あたりからクリーンな歌パートが入ってくるあたりは、この人たちの個性が光りますねー。
すっごい好き(笑)。

 

「1998 TRUMAN」。うって変わってバウンシーに。
1998 TRUMAN – BROCKHAMPTON
こんだけシンベがブインブイン言って跳ねてるところから、3:06あたりでのこの変えよう。普通予測つかない(笑)。
ギターとストリングスでエモーショナルに。
こう言うハイブリッドな音が好物なんす、私(笑)。

 

バカ楽しい「1997 DIANA」。
1997 DIANA – BROCKHAMPTON
ぃえーー!!(笑)
この曲までの時点では、アルバムは「The Best Years of Our Lives」になるはずだった訳です。

 

3曲、全部、味が違うし、内容もいい。Ameer いなくても大丈夫だ!

と、確信を持ったところ、「The Best Years of Our Lives」はやめて(!)、アルバムは「Iridescence」(=「玉虫色」)に、またもや変更。

さらに、The Beatles でおなじみ(笑)ロンドンのアビーロード・スタジオで録る、っつー話に!!

しかも、Kevin の曰く「iridescenceの最大のインスピレーションは The Beatles のサージェント・ペパーズから」とか言うんですよ!

「サージェント」影響下の「玉虫色」のHIP HOP!!

俺的に一番ヤバいコンセプトじゃないっすか!!(笑)

まあ、期待しますわねー!!

 

「Iridescence」リリース!

で、実際に9月に「iridescence」出ました!!

、、「1999 WILDFIRE」「1998 TRUMAN」「1997 DIANA」ひとっつも、入ってねーの(泣)。なんなのー(泣)。

 

サウンドの方向性も「SATURATION」のシリーズとは、全く違うものになっておりました。

 

アルバム冒頭 ①「New Oleans」。
NEW ORLEANS – BROCKHAMPTON
ここまで「ベース・ミュージックそのもの」をやってくるとは思ってなかったですねー。
次の ②「THUG LIFE」がピアノ主体の歌もので、そこに切れ目なく続けていく構成が彼ららしく美しくてよろしいのですが。

 

上物に、これまでの彼らの特徴であった、有機的な「サンプル使い」をほとんど持ち込まず、グライムっぽかったり、もろドラムンベースもあり、、の、重ーいベースとリズムの骨組み主体のサウンドで、結構ダークな印象のトラックが続きます。

(トラップの先祖って、やっぱ D’n’Bだなー、とか分かりやすく感じられて、面白かったり。)

 

⑩「J’ouvert」。
J'OUVERT – BROCKHAMPTON
1:49あたりにラティーナな音がかぶさっては来るものの、彼らのこれまでの水準から言えば、おとなしく乗せてる感じで、ダークな印象のまま進みますねー。

 

ギターの雰囲気に The Beatles の「White Album」感を感じないではない(笑)④「Something About Him」や、美しいストリングス+歌からドラムンベースに入っていく⑥「Weight」あたりは、ピースなムードで作品中でも好きなんだけど、残念ながら公式でMVを切ってなくて、ここではご紹介できず、、。

 

ほとんどのトラックがダークで不穏なムードなんですよね。まあ、ベース・ミュージックらしいっちゃー、そうなんだけど。

ピアノ主体で美しく始まる⑭「Tonya」にしても、後半に若干不穏なムードになる感じだったり。

 

もっとピースフルだったり、パーティーー!だったりするかのと思いきや、そういった要素は薄かったですね。みんなでシンガロン!(笑)的なものも、もっとあるかと思ってたんですけどねー。思ってたのとは違いましたね。

製作者の言とは違って、音の聴いた目は「サージェント影響下の玉虫色」にゃー感じねーな、と(笑)。

 

ただですね、、そういう、こちらの期待は、わきに置いておいて(まあ、「サージェントの影響受けてて、玉虫色だからよろしく!」って Kevin が言ってたから持った期待ではあるんだけど・笑)、これはこれで聴くと、全然、いいんすよね。

多人数のマイク回しによるデリバリーの多様さで飽きが来ないし、D’n’B の数曲も懐かしくも新しい音になってるし。← D’n’B 大好きだったんよねー。(こんな「売れてる」界隈で、今 D’n’B やってる人、誰もいないっしょ・笑。)

今回は、件のアビーロードで10日間という超短期間で制作した、ということなんで、上物部分が抜けて、ベースとリズムという骨組み主体の、割と「ヌード」で「ネイキッド」なサウンドになったんでしょうかね。

 

⑬「San Marcos」。唯一のみんなで歌おうもの(笑)。
SAN MARCOS – BROCKHAMPTON
こういうムードの曲が少なかったんだよねー。

 

「Iridescence」まとめ

直前の3曲やこれまでのアルバムがあっての、今回のアルバムがあって、全体としてサウンド的に多様ですから、次のアルバムはまた、これとは違った音になるんじゃないかなーと思います。

作品ラインナップを通して「玉虫色」だと言えば、まあそうなんで、そういうものとして受け取っておきます。(←好意的曲解・笑。次作、「Iridescence II」って言うかもしれないけど・笑。)

 

セールス的にはどうなるかと思ってましたが、ビルボードでも堂々の1位を獲得。

ただ、CDのリリースは無しですよ。

楽曲のデータ・コード付きのTシャツと、アナログのみ。時代です。

(服飾専門の人もメンバーにいますからねー。強みを活かしての売り方。上手っすねー。)

 

過去作より好きか?と言われれば、今回のは食い足りない気持ちもありますし、分かりやすい「キラーチューン」が無いなーとも思いますが(アルバム未収録の3曲、特に前半2つ、超キラーだったやんかー・泣)、これはこれで全然好きな音なんで、まあ、この順位ということで。

 

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Colours of Groove – Myunsic Re/cords Reviews
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