スポンサーリンク

【DJの基礎】第1回「そもそも DJ は何をしているのか?」

about DJ

当サイトでは、rekordbox dj を中心とした「PCDJ」の情報をご紹介しているのですが、ご覧いただいている方の中には、

PCDJって何??

という前に、そもそも「DJって何?」「DJ とは?」「DJって、何をしているの?」「DJのやってることとは?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるようです。

(↑当サイトにたどり着いていただいた際の「検索ワード」から察っするところ。)

 

そこで、今回から何回かに分けて、特に初心者の方へ向けて、DJについての基礎的な知識について、まとめて行きたいと思います。

 

スポンサーリンク

そもそも、DJ は何をしているのか?(概論編)

「DJ」は略語でして、「ディスク ジョッキー(Disc Jockey)」からきています。

ディスク(=レコード盤)をあやつる人。ですね。

 

第2次大戦下のフランスに「ディスコティーク(discothèque)」と呼ばれるお店・シーンが現れまして、、といった歴史の話は、それだけですごく面白いので(興味あるでしょ?・笑)、それはそれで、稿をあらためて、じっくりご紹介できればと思いますが、、かつては、音楽を楽しむためには「生で音楽が演奏されること」が絶対に必要でした。(それしか方法が無かったからね。)

 

それが、さる事情(←戦争・泣)により、生バンドの演奏が、いろいろな意味で難しくなりまして、仕方が無いので「生演奏のかわりにレコードをかけてお客を躍らせ、楽しませた」のが「ディスコティーク」(のちの「ディスコ」)の起源なんですね。

 

そこから始まった「レコードで音楽を楽しみ、踊る」というディスコやクラブの文化は、その後、各地で拡大と発展をとげます。

 

そういったシーンの中で、1曲ごとに曲が終わってしまうと、ダンスがそのたびに途切れてしまって気持ち良くない(泣)、、身体も心も動きを止めることなく、ずーっと踊り続けたい!というニーズに答える形で、1曲1曲の楽曲が途切れることなく(ノンストップで)連続再生できるよう、機材や技術も進化。

レコードを2枚使うことで、音楽をノンストップで「つなぎ」(MIXし)、人々を躍らせ続ける技術、とそのテクニックを持った人=DJ が出現したのでした。

というのが、オーソドックスな「クラブDJ」についての、大雑把な歴史です(笑)。

DJ = 音源を使ってノンストップで音楽をかけ、人々を躍らせる人、技術のこと

 

もちろん、そういったオーソドックスな方法がすべてなのではなく、「スクラッチ」という「レコードをこするテクニック」を駆使するスタイル(その究極の形が「ターンテーブリズム」!)といった、単に「曲をつなぐ」だけではないプレイ スタイルも存在します。

その辺についても、また追って、ご紹介しますね。(いつか、そもそもの「録音技術の発明」の話から、順を追って書ければなー。と、思ってます。← 話長い!・笑)

 

DJ 機材の進化 (ターンテーブル → CDJ → PCDJ )

ロック(ロックンロール)が、エレキ・ギターの存在無くして生まれえなかったように、、テクノをはじめとする電子音楽がシンセサイザーの存在なくして生まれえなかったように、、DJ が関わる様々なクラブ・ミュージックも、そのための機材の発明が無ければ、現在の形になることは無かったでしょう。

現在、我々がイメージするクラブ・ミュージック、「DJ」による「音楽プレイのフォーマット」の歴史は、その発明から40年ほどになります。

その間に、DJ機材(DJにとっての「楽器」です)は、大きく3つの革命をくぐってきています。

順に簡単にご紹介していきましょう。

ターンテーブル

以上の歴史の話の通り、はじめは「アナログ・レコード」をかけていました。

ターンテーブル(レコード・プレイヤー)を2台並べ、それぞれの出音をまとめて出力する機能をもつミキサーに接続。2枚のレコードの音を自由に混ぜる(Mix)ことができるようになったのが、60年代の後半から70年代初頭の話。(専用の機材自体が存在しておらず、販売もされていないので、ミキサーなどは、各自の改造 or 自作(!)でした。)

それまでの、「1曲ずつで、音楽が途切れてしまう」というフラストレーションを、2枚のレコードを使うことで吹き飛ばす、という、まさに「革命」が起きたわけです。

その後、各社から専用機材が開発されるようになり、数々の名機が生まれました。

90年代の半ばまで、DJという行為を可能にする唯一の方法として、世界中のディスコ、クラブで使われてきましたし、もちろん、今でも使われている方法です。(まあ、カセットDJという異端児のことは置いておきましょうか。・笑)

CDJ

82年にCD(コンパクト・ディスク)が登場し、徐々にレコードのシェアを奪いつつ普及していきます。

そして、95年に Pionner から「CDJ-50」というCDJ機材の初号機が発売。遂にCDでDJができるようになります。

しかし、当初は「邪道!」と、アナログで回し続けてきた多くのDJから不評も買っていました。

 

が、潮目を変えたのが、2001年に登場した「CDJ-1000」という革命機。

CDでもスクラッチができる!波形が表示される!ホットキューが打てる!ジョグディスプレイも搭載!!、、と、現在の機器にそのまま継承されることになる、便利機能がここで一気に搭載され、歴史が刷新されることになります。

以後、プロDJ の間でも、アナログではなくCDを使う人が増えていきました。

 

レコードのように針は飛びませんし、テンポを変えてもピッチ(音程)が変わらないという、アナログには無い手法も取れます。

アナログを切る(レコードを作る)には、時間も費用もそれなりにかかるものですが、CD-Rに焼くのは非常に簡単で、個人でもできてしまうため、製作した曲やリミックスを施したトラックなどを、すぐに現場に持ち込んでプレイすることも可能になりました。

00年代は、アナログと並んでCDJが普及したディケイドだった、と言えるでしょう。

PCDJ

00年代からソフトは存在していましたが、本格的に普及したのは10年代に入ってからでしょうか。

PC や Mac に、DJ用のソフトをインストールし、ソフト上でトラックをデータで扱い、その波形を確認しながらDJをすることが可能になったのが「PCDJ」です。

 

PC に PCDJ用のコントローラーを接続してプレイするのが基本スタイルですが、PCDJ用の特殊なレコード(コントロール・ヴァイナル)を使い、ターンテーブル上でアナログと全く同じ操作感でデータをコントロールできる、「DVS」という手法もあります。

 

波形を目で見て確認することができるため、曲の頭出しも簡単。ホットキュー(「頭出し」ができるポイント)を打つことで、曲の中の指定したポイントに飛ぶのも簡単。ピッチ合わせ(テンポ合わせ)も自動で可能。テンポを変更しても曲の音程が変わらないようにもできる、、などなど、アナログではできなかった数々の手法が可能になり、DJプレイの内実まで変えるテクニックも数多く生まれています。

 

代表的なソフト

  • Serato DJ(旧 Scratch Live): Serato Audio Research社
  • TRACTOR : Native Instruments社
  • rekordbox : Pioneer DJ社

 

私自身は、もともと TRACTOR で PCDJ を始めたのですが、今年、rekordbox dj に乗り換えました。

TRACTOR から rekordbox dj に乗り換えてみて「感じたこと」を、別記事にまとめてみましたので、ご興味のある方は、そちらもご参考にどうぞ!

【rekordbox dj】TRACTOR から移行して感じたこと
*2018年10月17日執筆の記事に、「エフェクト」周りの記事を加筆、完成稿としました! *2019年9月10日リリース!!rekordbox 最新ヴァージョン「5.6.1」についてはこちら!! 2018年10月...

 

ここまでの「まとめ」

  • DJ とは、音源を使ってノンストップで音楽をMIXし、人々を躍らせる人、技術のこと
  • DJ 機材や手法は、ターンテーブル (アナログ・レコード)→ CDJ(CD) → PCDJ(データ) と、進化中

 

大枠として「DJ がやっていること」のイメージがわいてきたでしょうか?

機材は時代によって進化をとげ、音源として使用できるメディアの選択肢も増えましたが、すべての手法が、今でも現役で使われています。

 

人々を躍らせること。音楽を使って人々をハッピーにすること。

機材や手法は 時代と共に変化もしますが、DJ がやっていることの本質は不変にして普遍です!!

 

それでは、次回は、まず「ピッチ」「テンポ」といったDJ業界で使われる「言葉のお話」から始めてみようと思います。

 

*第2回 「ピッチ」?「テンポ」??  DJ 用語の話 はこちら
【DJの基礎】第2回 「ピッチ」?「テンポ」??  DJ 用語の話
DJ についての基礎的な部分から解説をしております【DJの基礎】。第2回です。 「第1回」では、人々を躍らせ続けるために、DJは「音楽をノンストップで『つなぐ』(MIXする)」のだ、というお話をしました。 「第1回」...
*第4回「ハーモニック・ミキシングについて」はこちら!
【DJの基礎】第4回 ハーモニック・ミキシング とは
「DJの基礎・第3回」では、楽曲と楽曲をミックスする際、BPMを合わせる(ビート・マッチングする)ことで、2つのトラックを切れ目を感じさせること無くスムーズに「つなぐ」ことが、DJ を行う上での基礎的なテクニックとなることを見てきました。(...

 

about DJ
スポンサーリンク
みゅんをフォローする
スポンサーリンク
Colours of Groove – Myunsic Re/cords Reviews
タイトルとURLをコピーしました