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【rekordbox dj】TRACTOR から移行して感じたこと

rekordbox dj
*2018年10月17日執筆の記事に、「エフェクト」周りの記事を加筆、完成稿としました!

 

*2019年9月10日リリース!!rekordbox 最新ヴァージョン「5.6.1」についてはこちら!!
rekordbox 5.6.1 リリース!! (2019.9.10)
2019年9月10日に、Pioneer DJ より rekordbox の最新ヴァージョン「5.6.1」が、前ヴァージョン「5.6.0」発表から、4ヶ月ほどで、リリースされました! (ここしばらく、1月ごとにアップデートが続いていたの...

 

2018年10月18日に「TRACTOR PRO3」がリリースされました。

NATIVE INSTRUMENTS 純正のコントローラーも「S2 mk3」が、ソフトと同日の10月18日。「S4 mk3」が、ちょっと遅れて11月1日に発売しましたね。

 

かく言う私は、この4年ほど「TRACTOR PRO 2」を「S4 mk2」で使っていたんですが、2018年の5月に、Pioneer DJ のコントローラー「DDJ-1000」を導入しまして、それに合わせて「rekordbox」に乗り換えました。

 

「TRACTOR」も「PRO 3」になって色々変更点もあることでしょうが、今回は、まだまだ、みなさんご使用されているであろう「TRACTOR PRO 2」から、「rekordbox dj」に乗り換えて感じたことをお伝えします!

 

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トラック解析は TRACTOR の方が1枚上手(rekordboxは事前の仕込が必要なこと多し)

実際に使っていて一番重要な点として感じるのは、ずばり「解析の精度」ですね。

解析の精度に関しては、TRACTORの方が優れているかと。(私の場合はこれまで使ってきたという「慣れ」の問題もあるのでしょうが)使い勝手がいいのはTRACTORの挙動と感じてます。

TRACTOR の場合

最初からBPMが揺らいでいるような生演奏のトラックは、そもそもロングミックスしないで、カットインなり、BPMをマッチングさせるのではなく、曲の展開を見ながら音楽的な展開として気持ち良くなるよう考えて繋いだりするので、その辺のパターンの件は置いておくとして、、4つ打ちの曲なり、BPMが一定しているクラブトラックに限定した話になりますが、、TRACTORを使っている時は、選んだ曲を、その場で解析させても、すぐにそのまま使えるレヴェルで、ほとんど問題なく、ちゃんと解析ができていました。

その場のぶっつけでトラックの解析をして、即、トラックの最初の小節の頭にHOT CUEもつけた状態であげてくれるので、多少酔っ払って、あまり深いことを考えずに(考えられずに・笑)選曲をして、解析もさせつつでやっていても、おおむね困ることなくプレイできていたなー、と思います。(これ、すごいことだったんですね、、涙)。

rekordbox dj の場合

拍自体は取れていてBPMの解析も正しくできているのですが、小節の頭がちゃんと取れていない(1拍目に赤いラインがついていない)ってことが、今のところ、けっこう多いんですよね。

解析させたあとにGRIDの設定を手動でいちいちやる必要がある。(ということが多い。) そして、小節頭にHOT CUEを打つのも自分でやんなきゃいけない。

これ、TRACTORで楽をさせてもらってた感覚が染み付いちゃていて、かつ、酔っ払って細かいことに気が回らなくなってる時の私などにとっては、なかなか痛い目に会えちゃうポイントですね(泣)。

「昔よりは、ずいぶん精度が向上した」と聞きますが、ここはさらなる改善をして下さるとうれしいです。Pioneer DJ 様。

 

rekordbox djでは、トラック解析後に、事前に手動でGRID設定が必須。

この辺、ソフトごとの「作法の違い」ってことになるんでしょうけど、rekordbox dj では、事前に「仕込み」をやっておきましょう。ってことですね。

 

あと、「BeatSync」を使っている時、TRACTOR ほどピッタリあった感じが得られていない気もしているんですが、それは私だけでしょうか??(泣) まあ、自分の手で補正すればいいだけのことですし、どうもちょくちょくズレる気がするんで、rekordboxにしてから今まで以上に、そもそもシンクを使わなくなった今日この頃だったりします。

・TRACTOR の解析は優秀。ぶっつけでも問題なく使える精度
・rekordbox DJ は、解析後にあらかじめ手動でGRID設定(仕込み)が必須

 

デッキレイアウトの自由度

自由度が高いのは TRACTOR

画面表示だけに限ったことではないんですが、とにかく、ユーザーの好みに合わせて、様々な設定を自由に変更できるのがTRACTORの強みでしょう。

デッキ内の各種情報(トラック名、アーティスト名や、時間情報、BPMなど)も、3×3の9つの枠に集約して表示されているので、ぱっと見で把握しやすいですね。その内容も、自分の好みに合わせて好きなように変更することもできます。

 

が! そんな高自由度なTRACTORで、唯一レイアウトが変えられないのが「波形の表示位置」なんです。各デッキの中で、それぞれ「独立して表示」の一択。

まあ、それに慣れてしまった上でやっている分には、特に問題を感じたことも無いっちゃーないんですが(笑)、Seratoの波形が並んで表示されている姿に、羨望のまなざしを向けていたのが過去の私だったりします(笑)。

いろいろな形に波形表示ができる rekordbox dj

そこは後発の強みと申しましょうか、rekordbox dj では、波形表示を「縦向き」「横向き」と自由にレイアウトできるんですよね。

私は「horizontal(水平・横向き)」表示で使っています。これが、rekordboxにして、嬉しかったポイントですね(笑)。

Serato ユーザーの方には「Vertical(垂直・縦向き)」表示がなじみ深いでしょうかね。

 

各デッキの波形が並んで重なった絵面で確認できるので、微妙にズレてる時なんかに微調整がしやすいです。

デッキ内の情報に関しては、トラック名とアーティスト名は上側、時間情報やBPMは横と、離れたレイアウトになっていて一望性という意味では若干マイナスかと。ぱっと見た際の分かりやすさは、情報が集約されているTRACTORの方が良かったかなーと感じます。まあ、この辺は慣れなんでしょうけどね。

・全体的な自由度の高さはTRACTORが圧倒的。でも波形の表示位置は変更不可
・rekordbox dj は、波形表示の自由度が高い

 

エフェクト(FX)周り

細かい設定ができるのは TRACTOR

音楽製作用のツール Machine シリーズなども持っている Native Instrumentsさんですから、さすがと言いますか、TRACTOR の FX(エフェクト)は、設定が非常に細やかに、かつ、単体のエフェクターやハードの Machine のような製作機器を扱うような感覚で、ノブを使った直接的な操作で、エフェクトの設定をいじることが可能です。

 

ノブを使って、各エフェクターの各種パラメーターをいじることができるので、エフェクターのかかり具合をリアルタイムで細かくコントロールが可能。

Techno や House、EDM といったエレクトロニカ系のサウンドにおいて、エフェクターのかけ具合がプレイの多様性に直結するようなシーンでは非常に使い勝手が良いと思います。

 

逆にいうと、そこまで細かいパラメーターをいじることころまでは、エフェクターの具合にこだわる必要がなく、かかり具合(レヴェルやデプス)をコントロールする程度で良いような場合は、不要なノブが多くて、コントローラーが無駄に煩雑になってしまう、、とも言えるかもしれません。

Sound Color FX、Beat FX、Pad FX で直感的な操作が可能な rekordbox dj

rekordbox dj を DDJ-1000 などで使用した場合、CDMシリーズでもおなじみの Sound Color FX、BEAT FX と PCDJ コントローラーのパッドに対応した PAD FX の3種を利用可能。

Pioneer 製品を扱ったことがある方には分かりやすい仕様になっています。

 

Sound Color FX は、FXの種類をボタンで選択した上で、かかり先のデッキ、かかり具合(レヴェル/デプス)をコントロール可能。

BEAT FX は、かかり先のデッキ、エフェクトの種類、かかり具合(レヴェル/デプス)、ビートとのマッチング幅などを、ノブやボタンでコントロールが可能。

CDMシリーズを触ったことがあれば、この2種類は、おおよそ問題なく簡単に使うことができるでしょう。

基本は、この2種類の組み合わせで十分なプレイが可能だと思います。

 

加えて PAD FX の方は、事前に rekordbox dj のソフト上で、様々な設定をしておいた各種エフェクトを、パッドにアサインしておくことで、プレイ中にはパッドを押すだけで簡単にエフェクトをかけることができる、というもの。

また、通常のエフェクトの他にも、「RELEASE FX」という、トラックのプレイを止めつつかかる、プレイの「止め際」用エフェクト(笑)も収録。

アナログ感覚で「ぶーん」と言わせながら止める(笑)「VINYL BRAKE」、レゲエでおなじみの「BACK SPIN」、エコーがかかりながらボリュームが下がってくれる「ECHO」などから選択ができます。

 

コントローラー側からの操作では、リアルタイムで、かかり具合のコントロールをするプレイはできないものの、私自身の使い勝手としては、簡単に必要なエフェクトをかけられる PAD FX の方が TRACTOR のものより、普段使い的には便利なように感じました。

エフェクトを「ポン出し」できるわけで、直感的で楽なんですよね。

 

この辺は、プレイスタイルによって、使い勝手の判断が分かれるところでしょうね。

 

Sound Color FX、 BEAT FX と Pad FX の3種を組み合わせることで、十分に多様な効果を得ることができますし、私はrekordbox dj のエフェクトの使い勝手の方が好きです(笑)。

・エフェクト操作の自由度の高さはTRACTORが上
・rekordbox dj は、3系統のFXで直感的にエフェクトがかけられ楽

外部入力からの音にエフェクトをかけっ放しにするのには TRACTOR の方が便利

私はプレイしながら、Rolandさんの HandSonic HPD-20 というデジタル・パーカションを叩いたりもするのですが、TRACTOR を使っていた時には、デッキの4番目にパーカッションの音声を入力して、そこに TRACTOR のリバーヴやフランジャーなどをかけっ放しにしておくことが簡単でした。

(かつ、そのかかり具合もコンローラーのノブの操作で自由に変えられたので、かけているトラックにパーカッションの音が「馴染む」ようにコントロールするのも楽々でした。)

Roland の HandSonic HPD-20

が、rekordbox dj だと、PAD を押すのではパーカッションを叩く手が足りなくなってしまいますし(笑)、Sound color FX や BEAT FX をそのためだけに使ってしまわないといけないのはもったいないですし、、で、TRACTOR の時のように、「外部からの音源用にエフェクターを確保しておく」のには、不便だと感じています。

(そもそも、パーカッション用に専用のエフェクター用意しろよ、って話かもしれませんけれども(笑)。)

 

でもまあ、1つの PCDJコントローラー内で、パーカションのエフェクトもいじれる、っていうのは、プレイ上非常にやりやすくはあって(触る先があっちこっちあるのは大変なので)、TRACTOR の方が楽ではありましたね。

 

まあ、rekordbox dj 使用者の中でも、こういうニーズがある方って、ごくわずかかもしれませんが(笑)、似たようなニーズのある方のご参考になれば嬉しいです(笑)。

 

 

「TRACTOR から移行して感じたこと」まとめ

TRACTOR から rekordbox dj に移行して感じたことをまとめてみました。

いかがでしたでしょうか?

 

楽器も機材も、最終的には「機材の特性に自分が合わせる」(泣)ことが求められるところもあるのが「リアル」かとは思いますが(笑)、できれば「やりたいことに合ってる機材」で楽しむことができるのが一番ですよね。

 

TRACTOR も rekordbox dj も、それぞれ便利なところ、こうだったら良いのになあと思うところ、様々あるにはありますが、、私に関しては、昨年から rekordbox dj とのお付き合いを始めていますので(笑)、レコボ、慣れていきたいと思います。

 

解析周りの挙動については、TRACTOR の動きが今でも恋しくなっちゃいますけどねえ(笑)。

(酔っ払ってる時なんかに特に! (泣))

 

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