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Heaven and Earth / Kamasi Washington (2018) レビュー

Music
Heaven and Earth / Kamasi Washington (2018)

 

2018年の Sonic Mania のスペース・レインボーのステージで行われた「Brainfeeder Night In SONICMANIA」では、George Clinton & Parliament Funkadelic → THUNDERCAT → FLYING LOUTUS と聴いてきたんですが(楽しかったー!!)、最後のフラロー率いる Brainfeeder レーベルからリリースされた前作「The Epic」から3年、、。

 

前作よりもサウンドもよりスケールアップ!

公式には「2枚組」となってますが、蓋を開けるとシークレットなディスクが入ってて、実際には3枚組、3時間を超えるという物量としてもマッシヴな、文字通りの大作に!!

 

ビート・ミュージック感覚「以降」におけるスピリチュアル・ジャズ!!

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「Heaven and Earth」のサウンド

90年代以降、クラブ・ジャズのシーンがもろもろあって(笑)、その中でも60〜70年代のスピリチュアル・ジャズの中から「踊れる」ものがピックされて人気があった訳ですが、、Kamasi の場合、「クラブ・ミュージック以降のスピリチュアル・ジャズ」と言っても、その流れの直系かと言うと、ちょっと流れが違っていて、、ベースの THUNDERCAT(20位の Travi$ Scott、24位の Kali Uchis にも参加してましたね)や、キーボードの Brandon Coleman、ドラムの Ronald Bruner Jr.といった一緒にプレイしているメンバーとの相互作用の結果、HIP HOP やゴスペルのフィーリングが自然と入って来ていて、ナチュラルに「こうなった」(笑)んじゃないかと思うんですよね。

実際、Brainfeeder という ビート・ミュージックのレーベルから出ていた前作の「The Epic」ですら、DJ プレイに便利な感じでは無かったですし、それは今回も同様。

 

ただ、この「集中力が1分しか持たない人々が溢れる現代」(笑)において、3時間もあって、飽きずに聴ける、多様なサウンド構成の豊かさ、、今回は、前作よりさらにスケールも大きくなり、聴きやすくもあり、非常に素晴らしい。

 

「Heaven and Earth」のコンセプト

コンセプトに関しては、本人の言葉を読んでもらうのが一番早いでしょう。

私の心が宿る世界は、私の心の中にあるーーこの考えがアルバム『Heaven and Earth』を作るインスピレーションとなった。私たちが経験する現実は、我々の意識が作り上げたものに過ぎないが、そもそも我々の意識は、その経験をもとに現実を作り上げる。私たちは自らの宇宙の創造者であると同時に、自らの宇宙の創造物でもある。本作における『Earth』のパートは、私が “外向き” に見る世界を表現している。つまり私が存在している世界である。『Heaven』のパートは、私が “内向き” に見る世界、つまり私の中に存在している世界を表している。私が何者であるか、そしてどんな選択をしていくのか。その答えは、それら2つの世界の間にある。

「それら2つの世界」っつーのも、最終的には、というか、本来、「一元」な訳ですが(ゆえに Earth すなわち Heaven なんすけれども(笑)) 、、まあ、ある種のベーシックな宇宙観ですよね、、そこに立って、生の喜び、愛、心の平穏、平和を求める。と。

ヒッピー感200%とも言えますが(笑)、まあ、私の「生」観とも200%一致な訳で(爆)、それはナチュラルに馴染みますわね。Love と Peace。他に言うべきことはない(笑)。

 

世界を「外向き」に見た Disc1「Earth盤」①「Fist of Fury」。冒頭1分しか公開されてませんが(泣)。

ブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」のテーマ曲ですねー。虐げられているものへの怒り。

 

世界を「内向き」に見た Disc2「Heaven盤」①「Space Travelers Lullaby」。こちらも冒頭1分しか公開されてません(泣)。

こっちは、これだけだと、何も伝わらんな(泣)。けど、まあセットなんで、雰囲気だけでも。

 

Disc2 ③「Street Fighter Mas」。

カタカナで「カマシ」と、かましmas!(爆)
70年代のブラック・エクスプロイテーション・ムーヴィー感漂うMVでストファイという(笑)。
この Earth に足がついてる感をもって「Heaven盤」の方なんだ、というリアル(泣)。

 

「Heaven and Earth」まとめ

もう3時間の大作なんで、ダイジェストの3曲では伝えようもないんですが(泣)、歌ものあり、ゴスペルものも美しい、実験性もありながらキャッチーにも聴ける。

現代ジャズの入り口として、これ以上、楽しくスムーズに聴ける作品もないと思いますので、普段ジャズを聴かない方も是非に。

 

*第3位はこちら
Time 'n' Place  / Kero Kero Bonito (2018) レビュー
第3位! 「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25」

 

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