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Astroworld / Travi$ Scott (2018) レビュー

Music
 Astroworld / Travi$ Scott (2018)

 

「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25」第20位!

 

「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25 総合ページ」はこちら!
Myunsic Re/cords が選ぶ「2018年の年間ベスト・アルバム TOP25」
年末ということで、今年も各媒体の「年間ベスト・アルバム」発表のシーズンですが、うちも「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25」をランキング形式で発表していきます!! 記念すべき音楽ネタの第一...

 

アメリカはテキサス州ヒューストンのTravi$ Scottの、サイケデリックなトラップ。架空の遊園地をコンセプトにした2年ぶり3作目となる3rd アルバム。

 

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「Astroworld」の世界観

Hip Hop の新潮流として、すっかり一般にも浸透した感のあるTrap ですが(日本では全然流行らないけどね・泣)、、地元ヒューストンで 2005年に廃園となった「シックス・フラッグス・アストロワールド」というアミューズメント・パークをしのびつつ、自身のルーツを探る、、という内容といい、多くのアーティストを呼んで来て挑んだ、トラップの枠を超えようとするサウンド・プロダクションといい、大変、意欲的な作品に仕上げてきました!

 

こういうイメージですよ。作品トレイラーともなっている、①「STARGAZING」。

滅んだ遊園地、、ディストピアSF的な凝ったクリップですねー。金かかってんなー。

 

これまで、「俺、ラッパーじゃねえし」とか、「Hip Hopやってんじゃねーし」(←これ、トラップやってる人は、ちょいちょい言いますね・笑。)とか、シーンから距離を置くような発言が多かった中で、今回、サウスのHip Hopへのリスペクトをあらわしたトラックやリリックが多くて、いいなー、と思った。

若い時は、まわりに対して、とかくアンチなことを言いたかったりするものじゃないですか(笑)。

20代も半ばをすぎて(今26歳)、自身のルーツを見返して、先達にリスペクトを表せるようになる。っつーね(泣)。

その振り返りの、きっかけ、舞台立てとして、解体された後もなお、再開発もされることなく廃墟になっているという、子供のころから慣れ親しんでいた遊園地をコンセプトにしている、、と。

 

地元ヒューストンへのリスペクト

上に紹介しました、①「STARGAZING」においても、DJ Screw(←チョプド&スクリュード [CHOPPED & SCREWED]っつー、リミックス手法、、というか、すでに1ジャンルと言っていいでしょう。の、創始者です。2000年没。)が結成したチーム、Screwed Up Click の一員だった Big Moeの「Barre baby」からサンプリングをしていますね。(Screwed Up Click もヒューストンのグループです。)

 

④の「 R.I.P. SCREW (feat. Swae Lee)」でも、もうタイトル通り、直でDJ Screwリスペクトを表しています。

 

また、Travi$ 初の全米No.1シングルとなった、③「SICKO MODE (feat. Drake)」では、同じくScrewed Up Click のメンバーだった Big Hawkの声が使われているなど、随所で、地元ヒューストンをレペゼンしております。

 

1曲の中でビートがスウィッチし、展開がプログレッシヴな、③「SICKO MODE (feat. Drake)」。

作中でも一番好きかなー。

 

豪華参加アーティストを集める「キュレーター」としての感度の高さ

ことHip Hop や R&B 界では、プロデューサーや客演として、スター・プレイヤーを大量にfeatする製作方法が、定着、定番化しているけれども(24位のKeli Uchisのアルバムもそうでしたが)、Travi$ Scottの場合は、集めるメンバー選定の際の、本人の総合プロデューサーとしての目利き、キュレーションが効いていると思う。

 

④に Swae Lee、⑥に Juice WRLD & Sheck Wes、(10)に 21 Savage、(14)に Migos の2人(←今年の出方と言うか、呼ばれ方と言うか、すごかったね。どこにでもいる・笑)など「活きのいい若手」勢。

先ほどの③ Drake、④ Frank Ocean、⑦⑧と Weekend(⑦は Pharrell Williamsと共演だしねー)、⑪Thundercat といった「今をときめく大物」たち。

同じく⑪に John Mayer(John Mayer と Thundercat が同じ曲にfeatって、よそじゃ想像できんわ)、⑤の James Blake、さらに⑦に Tame Impala あたりの「畑違い」組。

(ちなみに、Thundercat と、Tame Impala の Kevin Parker は、24位の Keli Uchis にも参加してたねー。)

 

あげく、⑤に Stevie Wonder とEarth, Wind & Fire の Philip Bailey ですからね。

一瞬「え?」ってなるよね(笑)。

James Blake と Kid Cudi に加えて、 Stevie Wonder と Earth, Wind & Fire の Philip Bailey が登場の、⑤「STOP TRYING TO BE GOD」。この布陣を見ただけで、何がどうなってるのか? 気になる(笑)。

James Blake 的な「暗さ」とトラップの掛け算、ってのは発明だと思う。合う。
で、さらにその上に Stevie のハーモニカが宙を舞う、とか、すげー発想だわ(笑)。

 

とまあ、世代、ジャンルを超えて、こんだけ豪華な人たちを集められただけでもスゴいけれど(どんだけ金、いるんだ・泣)、さまざまな出自の人に参加してもらいながら、トラップをベースにしつつも、そこに収まりきらない、独特のサイケデリックな音像のアルバムに仕上がっており、とにかく面白い。

 

Mac ユーザーにはおなじみの、カリフォルニアはヨセミテ(笑)。⑫。
実際のレコーディングは、ハワイで、だそうですが(笑)。

映像作品としてのクオリティもハンパなく。最終、しっかりコンセプトに沿ったオチにつないでいて、トータルとしての作り込みぶりも素晴らしい。

 

「Astroworld」まとめ

「遊園地」がコンセプト、様々な要素、人を投入している訳だけど、よく言うクリシェとしてある「おもちゃ箱をひっくり返したような」的な(笑)、明るくてカラフルな方向にはならないところがトラップ(笑)。暗くてカラフル(笑)。

「幼少期の想い」をテーマにしていても、ジョンの「Strawberry Fields Foerever」、ポールの「Penny Lane」ではなく、Roger Waters の「The Wall」方向、っつーことだね(泣)。雑に言うと(笑)。

 

17曲、58分半、と、2018年の作品としては収録時間も長いけど、とっちらかった印象にもならず、しっかりコンセプトに沿ってサウンドをまとめ上げた、トータル・プロデュース力、素晴らしいと思います。

 

2018年の最上の成果として、トラップ界を、この1枚に代表させつつの20位。

 

「Astroworld」PS.

PS.1
最終、使われなかった夜ヴァージョンのジャケの方が、私はイメージに合ってて好きだなー。

 

PS.2(笑)。
先ほど「一番好き」とご紹介した、大ヒット・シングル「Sicko Mode」の、Skrillex によるリミックスが、先月リリースされたばかり。

ま、いつものソニー節なところはそうなんだけど、元曲から変なので、トラップ・ステップにしても、やっぱ変(笑)。

 

 

今作、困ったことに、曲のトラック・データに、誰が featされているかとか、詳しい記載が無いんですよね(泣)。

(まあ、最近、そういうやり方、増えてるような気もしますけど。「続きはwebで」方式・笑。
もう手元にライナーノートとか置いて、熟読しながら音楽聴く時代じゃないのよ・泣。)

なので、その顔触れの豪華さを見ていただくのと同時に、今後、自分でこのアルバム聴く時に便利なように(笑)、最後に一覧を載せときたいと思いますー。

 

① STARGAZING
produced by Sonny Digital, B Wheezy, 30 Roc & B Korn
co-written by Cyhi the Prynce

②  CAROUSEL (feat. Frank Ocean)
produced by Hit-Boy
co-written & additional vocals by Frank Ocean

③  SICKO MODE (feat. Drake)
produced by Hit-Boy, Cubeatz, Tay Keith, Oz & Rogét Chahayed
co-written by Drake, Cyhi the Prynce
additional vocals by Drake

④ R.I.P. SCREW (feat. Swae Lee)
produced by FKi 1st & Travis Scott
co-written & additional vocals by Swae Lee

⑤  STOP TRYING TO BE GOD
produced by Mike Dean, J Beatzz & Travis Scott
co-written by James Blake & Cubeatz
additional vocals by Philip Bailey, James Blake & Kid Cudi
harmonica by Stevie Wonder

⑥  NO BYSTANDERS (feat. Juice WRLD & Sheck Wes)
produced by Mike Dean, wondaGURL, Gezin & TM88
co-written & additional vocals by Juice WRLD & Sheck Wes

⑦  SKELETONS (feat. The Weeknd & Pharrell)
produced by Tame Impala
co-written & additional vocals by The Weeknd & Pharrell Williams)

⑧ WAKE UP (feat. The Weeknd)
produced by Frank Dukes, Sevn Thomas & Wallis Lane
co-written & additional vocals by The Weeknd

⑨ 5% TINT
produced by FKi 1st
co-written by Cyhi the Prynce & Mike Dean
contains samples from “Cell Therapy” as performed by Goodie Mob

⑩ NC-17 (feat. 21 Savage)
produced by Boi-1da & Cubeatz
co-written & additional vocals by 21 Savage

⑪ ASTROTHUNDER
produced by Frank Dukes, Thundercat, John Mayer & Travis Scott

⑫ YOSEMITE (feat. NAV & Gunna)
produced by Turbo & June James
co-written & additional vocals by NAV & Gunna

⑬ CAN’T SAY (feat. Don Toliver)
produced by Frank Dukes & wondaGURL
co-written by Don Toliver, Mike Dean & Sonny Digital
additional vocals by Don Toliver

⑭ WHO? WHAT! (feat. Quavo & Takeoff)
produced by Cardo & 30 ROc
co-written & additional vocals by Quavo & Takeoff

⑮ BUTTERFLY EFFECT
produced by Murda Beatz
co-produced by Felix Leone

⑯ HOUSTONFORNICATION
produced by Sevn Thomas & Wallis Lane

⑰ COFFEE BEAN
produced by Nineteen85
co-written by Cyhi the Prynce

 

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順位変動の経緯は、こちらに書いています!(笑)

 

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