3 / Sweet Robots Against The Machine (2018) レビュー

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3 /Sweet Robots Against The Machine (2018)

「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25」第2位!

 

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Myunsic Re/cords が選ぶ「2018年の年間ベスト・アルバム TOP25」
年末ということで、今年も各媒体の「年間ベスト・アルバム」発表のシーズンですが、うちも「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25」をランキング形式で発表していきます!! 記念すべき音楽ネタの第一...

 

TOWA TEI のソロ変名ユニット Sweet Robots Against The Machine 、16年ぶり(!)となる3rdアルバムは、「新ジャンル」(笑)スポークン・テクノ作に。

過去作にも参加の、まりん(砂原良徳)と、バカリズムをメンバーに迎え(笑)、3人体制、3作目で、タイトルが「3」。(←読み「さん」(笑)。)

 

ジャケット、そして「ネタもの」であること

リアルタイムで追って来た者からすると、1997年の 1stアルバム「Sweet Robots Against the Machine」のジャケを再構成した、五木田智央さんの手によるヴィジュアルから涙もの(泣)。

Sweet Robots Against the Machine / Sweet Robots Against the Machine (1997)

本編の制作費が100万円で、このジャケ写を買うのに700万使ったという(笑)。
21年後にサンプリングして再回収(笑)。

 

今回の「3」は、バカリズムがメンバーということで、全編クラブ・トラック+お笑いネタ、という変則的なもの。

 

元々、TEI さん自身、吉本興業にいたこともあって、ダウンタウンの Geisha Girls や、今田耕司の KOJI1200 なんかを手がけてた人ですから、まあ、驚くべきことではない(笑)。

とは言え、90年代感バリバリの上記2ユニットよりも圧倒的に洗練されていて、「ネタ」ものではありながら、しっかり「聴ける」内容になっているのが、SRATM名義をしっかり使っている所以でしょう。

(Sweet Robots Against the Machine という名義は、本名名義で作ってたトラックで余ったもの(笑)をリリースするのに別名を使うことにした時に、当時、流行ってた Rage Against the Machine が「カッコいいから」つけた(笑)っつーもので、普通にクールでラウンジーなクラブ・サウンド、、というか、要するに、内容的には、Towa Tei 名義となんら変わらない(笑)ものだったんですけどね。)

 

上の 1st の Disc2 なんて、バリ島のホテルで録った「虫の声」だけで、丸々1枚でしたね(笑)。

コンセプチュアル、かつアンビエント!(笑)

ジャケ写に700万円といい、音楽産業に、まだまだお金があった時代の作品のあり方ですね(泣)。

 

「3」のサウンド

さて、そのような「クール」なラインに「ネタ」を加えた今作。

音を聴いてみましょう。

 

② 「Dakitime with Kaho」。

飯、酒、映画、風呂、指圧、寝る、抱く(爆)。
私の好きなものすべて(笑)。

ハンバーグ・カレーにチーズを乗せたみたいなもんですよ。

ちなみに、1ヴァース目で、よく分からない「謎の食べ物」として、新潟の郷土料理「えごねり」が出てきますけど、、俺、元妻が新潟の人だったんで、えごねり、食ったことありまして、多くの人と逆の意味で大ウケしました(笑)。そして、俺もえごねりの口じゃないな(爆)。

MV切られているのが、この1本なので、他がご紹介できずなのが残念ですが。

 

雑に「テクノ+お笑い」のイメージだと、古くはYMOとスネークマンショーのことを思い出すし、90年代だと、最初は小西(康晴)さんとふかわりょうのユニットだった Roketman なんてのもあった訳ですが、、それらは基本「クールな楽曲」+「お笑いネタ」と、2つの要素が分離していて、全体として、なんか「かっこいいでしょ」(笑)という、ゆるいプレゼンテーションだったのに対して、今作では、全曲、トラックとネタがくっついているところが新しい(と言えば、新しい(笑))。

新ジャンル(笑)「スポークン・テクノ」な訳です。

 

上の夏帆の他、佐藤玲、麻生久美子、中田絢千ら、モデル、女優陣が多数参加。

これも、過去、歌手業をやっていないモデルや女優を feat で歌わせ続けて来た Tei さんの仕事からして、まあ自然っすね(笑)。歌のうまさ、ではなく、声のいい美女を選ぶ(笑)。

 

まりんも参加の Metafive にしても、本人名義の作品にしても、基本クールな路線なわけですが、、16年ぶりの名義を引っ張って来た本作は、トラックも久しぶりにラウンジ感ど真ん中で、非常に懐かしくもあり、まりんのミキシングによるプロダクションの出来の良さ、耳にしているだけで気分が良くなるレヴェルの「音の良さ」は本当に最高峰だし、私は繰り返し聴きました、去年。

 

「3」まとめ

普段の作風はもちろん、元をたどれば、1990年のデビューが、アメリカのグループ Deee-Lite のメンバーとして、、だったということを考えても、インターナショナルな出自の方な訳ですけど、、彼のディスコ・グラフィの中でも、比較的「異色」である今作。(全部「日本語」のネタですからね。)

 

これが、今回の TOP25 の中で、唯一の「日本の作品」として2位でここに入った、、という、ネジレ的なもの(笑)が、自分でも面白かったです。

(「3」だから「3位」にしようか、というネタも一瞬思ったんだけど(笑)、ちゃんと「心の評価」に忠実に順位付けし2位に(笑)。)

 

言うても、ちゃんと本気でラウンジーな作品、近年全然無いんでねー(泣)。

希少価値っす。

 

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