「Myunsic Re/cordsが選ぶ、2018年の年間ベスト・アルバムTOP25」第25位!
まずは、スウェーデンはストックホルムからシンガー・ソングライターのRobyn。
前作から8年ぶりとなる新作で10月のリリース。
Robyn とは
子役から女優としてのキャリアを始め、Meja(90年代に流行りましたねー「スウェディッシュ・ポップ」。メイヤもストックホルムの人よね。普通に好きでしたよ、メイヤ姉さん・笑。)に後押しされて、95年に歌手デビュー。
その後、ブリちゃん(Britney Spears)なんかに曲提供するなど、ソングライターとしても活躍。
私がこの人を最初に知ったのは、2014年にRöyksoppとのダブルネームで出していた「Do It Again」という作品で、ですね。
Röyksoppはノルウェーのデュオで、ドリーミーでメランコリックなエレクトロをやってる人たちなんですが、まあ「合うな」と。
こんなんです。
で、そこから4年、本人の前作からは8年ぶりとなる「Honey」が、ようやく今年リリースされた訳です。
「Honey」のサウンド
まずは音、聴いてみましょうか。
アムバムはこの曲から始まるんですが、’80sの香りのするディスコ〜ハウスをモダンにアップグレードさせたエレクトロニカ・ポップって感じですかね。
子供の頃のフェイヴァリットが、Princeの「Batman」のサントラ、Kate Bushの「Hounds of Love」という納得のチョイス。趣味が合う(笑)。
⑦「Between The Lines」では、Lil’ Louisのトラックをサンプリングしてるんですが、ガラージュ〜ハウスが日本にも入ってきてワクワクした時代の「あの音」が、今にアップデートされていて、地味に、かつ着実にアガりました(笑)。
いろいろレビュー読んでても、雑に「’80s感」って言われて終了ー!、、ってなりがちなんですが、、90年代初頭の、まだ80年代の最後半の香りもありつつの、、っていう「あの時」のフレーヴァーですよね。、、って、話、細けーっすけど(笑)。
Honey の好感ポイント
まず、音がいいんすよ。
PCとかスマホのスピーカーとか環境が良くないと「ソフトなサウンド」っつー印象になりかねないんだけど、ちゃんとした環境で聴くと、ブリブリした低音の鳴り、90年代当時の音とはやっぱり変わってくる分離×混じりの良さなんかが、非常に「おいしい」ということが分かります。
その辺の抜かりのない「今感」に好感。
ストックホルム、ロンドン、パリ、ニューヨーク、イビサと、あちこちで録ったとのことですが、アルバムとしてのサウンドの統一がしっかりされていて、通しで聴いて心地良いですね。
前作みたいな「パキパキした音」の方が好みではあるんだけど、噛んで味わいが出るのは、こっちの方かなー。
まあ「サウンド」もさることながら、そもそも、本人の書いている曲、メロディー自体が良いんですよね。
歌、曲の根本の基盤のクォリティーの高さがあってこその世の高評価。と言うことでしょう。
「Honey」まとめ
9曲で40分。
食い足りないなー、というところで終わっちゃう感じも「なう」っす(笑)。
あと、これ、みんな言うことですけど、ヨーロッパをはじめ、世界的にこんだけ人気高いのに、日本でのこの知られてなさの具合、なんなんでしょうね(泣)。悲しみ。