*2019年9月、最新版の情報に更新しました!
休日と言えば「レコ屋巡り」が一番の楽しみ!1回のおでかけで何件まわれるかが勝負!といった、あの熱病のような時代(笑)から幾星霜。
楽曲のゲットは、基本すべてネットからのダウンロードになっているなー、という今日この頃です(笑)。
元レコ屋店員の身としては、悲しい気持ちも無いではないっすが、、ま、私自身、実際、今、レコ屋に全っ然行かなくなっちゃってますからねー。(←すでに、悲しみを忘れている・笑。)
CDは買うとしても、LIVEなどでの会場売りのものくらいで。
人も時代も変わります。
ダウンロードでのデータ販売といえば、iTunes Music Store が道を開いた訳ですが、日本での開始が2005年。もう14年も前になるんですね。
そこから、さらに時代は変わり、音楽を聴くのに Apple Music や Spotify、AWAなどに代表される「サブスクリプション(定額)ストリーミング・サービス」を使ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
シングルやアルバム単位で1枚ずつ盤を買うことなく、月1,000円程度の出費で、4,000万を超える楽曲に自由にアクセスできる時代がやってきました。(あんなに、盤に金を使ってきたのはなんだったんでしょうか??・泣)
さて、DJをやるには、なるべくたくさんの良い楽曲を持っている方が良いのは言うまでも無い訳ですが、アナログで回す以外に方法が無かった時代は、脚を棒にしてレコ屋で掘り続けては、重たーいレコードを大量に持って移動するしかありませんでした。
(もちろん、現役のアナログDJのみなさまにおかれましては、今もそうっすよね。お疲れ様でっす!← 敬礼 )
これが今や、ノートPC1台だけ!で、、いやもう、USBメモリだけ!で、DJプレイができちゃう、、という、PCDJ環境による「未来」が、もう「普通」の世の中になって久しくあります。
、、となると、音楽をただ聴くだけではなく、DJプレイにおいても、Apple Music や Spotify で 4,000万曲から選曲!って、できたらいいなー、って、思いはしませんか??
ネットにさえ、つながっていれば、
- 持ち運ぶものが少ない! 軽い!
- レコードを掘ってくる必要も無く「検索」するだけで楽曲にアクセス!
- リクエストがあっても、「今日は、それ持ってきてないわー」ってならない!(泣)(お声がかかるのって、メジャーなものだったりするじゃないですか(笑)。)
- そして何より定額! 曲揃えるのに、金、かからない!!(号泣)
これは便利っしょ!!
(まあ、Apple Music や Spitify 上に、必要な楽曲がすべてマウントされている、という訳には行かないとは言え、、。)
と、いう訳で、今回は rekordbox dj での Apple Music や Spotify などのサブスクリプション・サービスの使用について、お伝えいたします!
2019年9月の現状 rekordbox (5.6.1) では
結論:rekordbox dj で、Apple Music 、Spotify といった、一般的な音楽サブスクリプション・サービスの音源は使えません!!
できんのかーい! (号泣)
ま、実はこれ、rekordbox dj に限らず、Serato DJ や TRACTOR でも、できないんですよ。
というのも、Apple Music や Spotify に限らず、一般的な音楽サブスクリプションのサービスでは、楽曲にDRM(Digital Rights Management = デジタル著作権管理)といいまして、デジタルなコンテンツの利用や複製を制限する仕組みが施されているんですね。違法コピー対策として。
この「DRM」によって、PCDJのソフトに楽曲がコピーできず、DJプレイに使用できないのです。
残念!
今は、いつかデジタルコンテンツのフォーマットに革新が起こるなりして、こういったことがうまく解決される日が来ることを祈るしかありません(泣)。
まあ、ついこの前まで、データで楽曲を扱うこと自体、想像もできてなかった訳ですし、いつか上手い方法が発明されるかもしれませんね。
という訳で、残念ながら、現状では rekordbox dj ユーザーの我々は、一般的な楽曲集めはダウンロードや CDからのリッピングなどで、がんばっていきましょう!と、いうことですね。
【祝】2019年9月 Beatport LINK が対応に!
、、と、ここまでのお話は、あくまで「一般的な」音楽サブスクリプション・サービスについてのお話(笑)。
2019年9月10日に rekordbox の最新ヴァージョン「5.6.1」がリリースされ、5月14日の「5.6.0」リリース時にアナウンスされていた、「Beatport LINK」への対応が実装されました!! 祝!!
遂に rekordbox が、サブスクリプション・サービスに対応したわけです!
これは素晴らしい!!
以下、「Beatport LINK」について、簡単にご紹介いたします!!
Beatport LINK とは
DJ のみなさん御用達のネットでトラックを購入できるサービス Beatport のカタログを、サブスクリプションで利用できる、ストリーミング音楽配信サービスです!
イメージとしては、Apple Music や Spotify のような、音楽サブスクリプション・サービスの DJ向けトラック専用版、といったところでしょうか。
もともと、Beatport でトラックを購入していた DJ の方は多かったと思うのですが、今回の Beatport LINK では、月額料金を支払って契約することで、約600万曲(!)を自由に使用することができるようになりました!! すごくないですか?
今回の アップデート(rekordbox 5.6.1)によって、その600万曲を、rekordbox dj で、そのままプレイできるようになったのです!
新時代の幕開け!! すごくないですか?(再び(笑))
まずは、映像でチェック!!
Beatport LINK について、もう少し
私も、Beatport LINK の機能に関しては完全に初見なので、まだ触ってみての実感もない状態でして、、ここでは、一旦、簡単な概要、みなさんの気になりそうな点を、かいつまんでまとめてみたいと思います。
私自身も、お試しで使ってみようと考えておりまして、実際使用してみての操作方法や操作感などについては、今後、別記事にできればと思っております!
Beatport LINKの楽曲使用時に、インターネットへの接続は必要?
ストリーミング・サービスですので、インターネットへの接続が必須です。
通信環境が整っていない現場での使用はできない点に注意が必要です。
電波状況を確認した上で、ホームパーティや、バーなどで手軽にDJをするようなシーンでは、便利に使えるのではないかと思います。
「そんな、いつでもネット環境のある場所でまわすとは限らないよ」という方のために、Beatport LINK PRO、または、PRO+というアップグレード版にすることで、オフラインで一定数の楽曲をプレイできる「ロッカー機能」というものも用意されているとのことです!
ロッカー機能とは?
Beatport LINK を、 PRO、または、PRO+にアップグレードすることで利用可能になる機能で、オフラインでも楽曲を再生することが可能になります。
Beatport LINK PROは50曲、Beatport LINK PRO+では100曲を追加可能。
これらの楽曲とrekordboxライブラリーの楽曲を組み合わせてのプレイができるとのことです。
お店に、自分のPCまで有線でつなげてもらえるLANケーブルがあるような環境があったり、高速な Wifi 環境が整っていれば別ですが(これまで、あまり意識したことがない要素ですよね、これって)、多くの場合は、この「ロッカー機能」を使わないといけないかもしれませんね。
Beatport LINK の楽曲を USB にエクスポートして CDJ で再生することは可能?
Beatport LINK の楽曲は rekordbox dj で、ストリーミング楽曲配信サービスを利用をしている時のみ再生が可能。
、、つまり、エクスポートは不可です!
上記の PRO や PRO+ で使用できる「ロッカー機能」を使っての「オフライン・ロッカー」に保存してある楽曲もエクスポートは不可です。
著作権の制限がありますので、使用シーンは限られてくる、、ということですね。
USB で DJ をされている方には、やりにくいところになりそうですね、、。
ストリーミング楽曲配信サービスの楽曲を録音は可能?
rekordbox dj には、プレイを録音する機能が搭載されていますが、Beatport LINK の楽曲は録音不可です。
これも、著作権の問題ですね。
MIX を 録音したくても、Beatport LINK の楽曲部分は録音できませんので注意が必要です。
そもそも、日本で使用可能?
もちろん、日本国内での使用が可能です!(笑)
Beatport のトラックや、オフラインロッカーは rekordbox dj のどこに表示される?
通常の「コレクション」や「プレイリスト」などの並んでいる「ブラウザ画面」のツリービューの中に表示されます。
肝心の「料金体系」は?
- 「Beatport LINK」 : $14.99 / 月(最初の30日間無料)
ドル表示!!(笑)
この辺、使ってみた際に、どんな感じなのか?
後ほど、実際にお試ししてみて、レポートいたしますね。
Beatport LINK 後日、お試ししてみます
Beatport LINK 、、イメージがわいたでしょうか??(笑)
使ってみないことには実感が持てないので、上にも書きましたとおり、一回、お試しで使ってみようと考えておりますので、、実際使用してみての操作方法や操作感などについては、今後、別記事にしようと思います。
公式のマニュアルがあがっておりますので、さらにご興味のある方は、こちらを確認してみてください。
https://rekordbox.com/_app/files/img/rekordbox5.6.1_streaming_service_usage_guide_JA.pdf
Spotify の楽曲が使える! djay 2 がアップデート! djay に!
さて、ここからは rekordbox のお話から離れてしまうのですが、、2019年9月の現状では、唯一!Spotify の楽曲を扱える DJ ソフトが存在します!
その名は「djay」!
「どうしても Spotify で DJ したい!!」という方(笑)は、使える DJ ソフトは、こちら一択になります。
2019年の1月に、これまでの「djay 2」がアップデートされ「djay」に変わりました!
djay の新機能
Mac、Windows、iOS、アンドロイドに対応。
スマホ内に保存されたトラックはもちろん、Spotify の楽曲も使える、現状唯一の PCDJ ソフトです!!(Spotify の楽曲を使うためには、有料の「プレミアムプラン」に加入が必要です。)
音質が改善した(重要!)ほか、デッキ数が4に、HOTCUEが 8つにパワーアップ!
AOUTOMIXの精度が向上した他、Ableton LINKにも対応。
MIDI マッピングも多数搭載し、面倒な設定なしで、PCDJ コントローラーをつないで、すぐに使用できるようになるなど、多数の機能が改善されました!
これまでも iPhone や iPad での djay を使ったDJプレイで定番だった、Pioneer の DDJ-WeGO シリーズや、reloop のBeatpad などはもちろん、私の使用している Pioneer DDJ-1000 など、幅広いコントローラーに対応。
CDJ-2000NXS / CDJ-2000NXS2 のような業務用機でも動作しちゃいます。
スマホやタブレットの画面で気軽に操作もできますが、コンローラーを使った本格的なプレイが、これまでよりも簡単な接続で、すぐに可能になったのは良い進化ですね。
昨年リリースされた Pioneer DJ の PCDJ コントローラーの入門機 DDJ-400 でも使えますし、利用層を増やしそうですね。(DDJ-400、基本的なDJプレイに必要な機能、ほぼフルで装備されてて、3万円以下というプライシング、、すごいお得さですよね、、(泣)。rekordbox 自体がそのままついて、この値段、、。rekordbox DJ 単体で1万5千円なので、本体、実質いくらよ?と考えると、恐ろしい価格破壊、、(泣)。)
djay の注意点
ただ、今回の「djay」、買い切りのソフトではなく、すべての機能を広告なしで使用するためには、月額580円、1年間1150円が必要なサブスクリプション・サービスに変更になっています。
そして、これまでに djay2 や djay PRO を購入していた場合は、今回の djay は、別途のサービスになるため、改めて djay に乗り換える必要があるようです。これまで有償でエフェクトなどを導入していたユーザーには残念な状態ですね、、。ここは、なんらかの改善が施されることを期待したいところです。
Spotify を使うには通信が使えることが前提になるので、通信環境が整っていない現場での使用は厳しい場合もあるかもですが、ちゃんと電波状況を確認した上で、ホームパーティとか、バーなどで手軽にDJをするようなシーンでは、便利に使えそうですね。
私自身は rekordbox dj の扱いの修得、真っ最中なんで、今、ソフトをこちらにスイッチする予定は無いですが、これから新たにPCDJを始めたい、という方も含め、Spotifyとの連携に魅力を感じるようでしたら、Djay の導入を検討されるのはいかがでしょうか??
(曲を集める手間が、大幅にはぶけるのは大きなメリットですよね!)
開発メーカー「Algoriddim」公式HPはこちら。
私自身は、引き続きダウンロードと、たまのCD購入&レンタルでのトラック収集にはげみつつ、時間ができましたら、Beatport LINK 試してみたいと思います。
rekordbox と サブスクリプション まとめ
- rekordbox dj、Traktor、Serato DJ など主要PCDJソフトでは、Apple Music や Spotify などの一般的な音楽サブスクリプション・サービスの楽曲は使えない
- 2019年9月から、rekordbox が Beatport LINK に対応!!
- Spotify の楽曲を使いたければ、djay 一択!(2019年9月現在)
- djay へのアップデートで、サブスクリプション・サービスに変更になった点は要確認
アナログ → CD → PC → USBメモリ と進んできた、DJ での楽曲の使用方法に、いよいよ本格的に「ストリーミング」という、新しい波がやってくることになりそうです!
これは、すごいことになるかも知れません!!
音楽生活、DJ ライフが、より豊かになるといいですね!!